館ミステリー大好き!『十角館の殺人』綾辻行人
インスタグラムで本を探すことが多くて、ミステリータグで大体上位に入ってくる作品が『十角館の殺人』。みんな面白いって言っているけど、昔の小説だしなぁ。物語の内容が面白くても、書き口、文章などが合わないなと思ったら、すぐに読むのをやめてしまう。
全部読み切れないかもしれない。そしたらお金がもったいないから、古本屋で安く済ませよう。そう思い、ブックオフへ行って探すも売っていない。古い小説だったら100円で売っていると期待していたばかりに、驚いた。『十角館の殺人』だけではなく、綾辻行人さんの作品が100円コーナーにない。そんなに人気なのか。
私は過去に古本屋でアルバイトをしていた経験があるのだが、本が汚れていないかどうかや、人気作品かどうかなどで、値段を付けるのだ。人気作品でも、同じ店舗に何十冊も同じ本が置いてある状態になると、値下げをする時もある。
『十角館の殺人』は割と昔に出版された本で、人気作のはずだから当然、古本屋には大量に置いてあるはず。そう思っていたが、甘く見すぎていたようだ。作者がX(旧Twitter)アカウントでぷいぷい呟いているのはファンでもない私でも知っていたが、やはり超人気作家だったのかと思い知らされた。
そんな訳で、余計に読みたくなった私は、新刊書店で購入。作者に還元できると思うと嬉しい。
舞台は、十角形の奇妙な館が建つ孤島。大学のミステリー研究会の七人がその島を訪れる。皆さんも予想通り、次々と事件が起こる訳ですけど、いつものことながら犯人が全くわからない。この人かなと思っても、アリバイがあるし、物理的に不可能だし。これ本当に犯人はこの中にいるのかなと疑ってしまった。
終盤のどんでん返しで「なるほど、そういう手があったか!」と驚かされた。よくこんなトリック思いつくなぁ。
『十角館の殺人』を読んだ後に、綾辻さんの作品を何冊か読んでみたが、「これコナンで似たようなの読んだことある!」と、進研ゼミ状態になってしまった(進研ゼミ状態というのは、進研ゼミの広告漫画によくある内容で、進研ゼミで勉強したところが学校のテストでも出てきて、主人公が「この問題、進研ゼミで解いたことある!」と喜ぶあれです。今でもまだ、そういう広告ってあるのかな)。綾辻さんが先で、名探偵コナンが後なんだろうけど、だとしたらコナンの作者さんって相当綾辻さんのこと好きだよなと、勝手に思い込んでしまった。違っていたらすみません。
あと、館のからくりなどを使ったトリックって考えるの難しそう。小説の冒頭で図面が引いてあるじゃん。あれを自分で引けと言われて、私は引けるだろうか(いや、引けない)。
綾辻さんの作品の前に、辻村深月さん(好きな作品は『きのうの影踏み』)の作品は何冊か読んでいて、作者のペンネームが綾辻さんにあやかっているという情報は知っていた。そして、今回読んでみて、巨匠のすごさを思い知った。ペンネームであやかりたい気持ちわかる、と勝手に辻村さんに共感したのだった。
2024年に映画化されるとのことで楽しみにしていたが、Huluで独占配信か。Hulu入っていないから観られないや(涙)気になる〜。
ついでにコナンのリンクも貼っておきます。よかったら読んでみてね。全100巻以上あるけど^^;